光り輝く仕事をするために

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一流の料理人を夢みて飛び込んだ飲食業

華やかさとは真逆の過酷な日々

先輩からの暴力暴言の嵐

ツラくてツラくてもう辞めたい。

そんな駆け出し料理人に捧げる記事

「石切り職人の話」をご存じでしょうか?

旅人が道を歩いていると3人の石切り職人に順番に出会う。

疲れた顔をして働いている

石切り職人は自分の仕事を語るとき

「石を切り出している、生活のためだから仕方がない」と言い、

次に出会った楽しそうに

仕事をしている石切り職人は

「教会を作るために石を切り出している」と言い、

最後に出会った顔を輝かせて

仕事をしている石切り職人は

「みんなが心安らかでいられるように、教会の石を切り出している」

と言った。

このような内容の有名な寓話です。

作っているのが教会だったり城壁だったりしますが、

仕事に対する心の持ちようを表現した話です。

今回は、この寓話をもとに長編小説に仕立てた

「仕事は輝く」という本をご紹介します。

この記事は

・仕事に自信がなくミスが多い

・仕事に行くとき気が重い

・上司に不満がある、または上司から不満を持たれている

という方にぜひ読んでいただきたいです。

本の紹介※ネタバレあり

仕事は輝く 犬飼ターボ著

主人公の冴えない石切り職人、アルダ。

城壁を作るための石切り現場で働く

主人公のアルダが旅の商人から

魔法の巻物を購入するところから物語は始まります。

巻物には最初は1行しか書かれていませんが、

持ち主のアルダの成長とともに記述は増えて

最終的に5つの秘法が浮かび上がります。

いつも美味しい料理でアルダの帰りを待つ優しい母親。

アルダに秘法の解釈についてのサポートを授けながら

少しづつ石切り職人としてだけでなく仕事人として

成長するアルダをやさしく見守る叔父のハサン。

いつも嫌がらせをしてくるライバルのザキ。

ザキの妹でアルダが思いを寄せるラナーとの恋の行方。

石切り現場の上司でアルダに対して常に厳しく指導する親方。

巻物の教えを実行し、迷いながらも着実に成長するアルダは

最終的に城壁の専門家として国を代表して、

より強固な城壁を建造するための使節団の団長として

他国に派遣される石切り職人に成長します。

アルダと自分自身を重ね合わせて様々な

学びが得られる「人生の教科書」だと思える良書です。

この本はまさしく「教科書」です。

5つの秘法になぞらえて全5章で構成されていますが、

各章の終わりにレッスンと称して行動変容を促す文章が添えられています。

この本から私が学んだことは主に以下の3つです。

誰でも何かの専門家

石切りの専門家

物語最初のアルダはただ何も考えず作業するだけでした。

しかし、巻物の教えに従い専門家の意識をもって仕事をすることに決めました。

アルダの行動変容は以下の2つです。

「私は石切りの専門家です」と読み上げてから仕事に臨む

・専門性を高めるために上手な人を観察し、わからないことは聞く

両方誰にでも簡単に実践できますが、

実際にやっている人は少ないのではないでしょうか?

母親は何の専門家?

アルダは自分の母親に、

「母さんは何の専門家なの?」と聞いてみました。

するととんでもない答えが返ってきました。

母さんは母親の専門家だけど、

その意味は突き詰めると「国造り」。

国は政府でも役人でもなくそこら中にいる人の集まりだから、

立派な大人を育てることは立派な国を作ることと同じだ、と。

こんなぶっ飛んだ意識で行動したら

どんなことでも意識高くできますよね。

真の顧客は誰か?

石切り職人にとっての顧客は普通に考えると、

石を買ってくれる人でしょう。

しかしそれだけで終わりでしょうか?

ハサン叔父さんはアルダに言います。

「お前に給料を払ってくれているのは親方だろう?」

私は仕事人としての自分のアイデンティティには2種類あると考えます。

・会社員(雇われている人)としての自分

・自分自身を経営する、経営者としての自分

例えば飲食店の場合、自分がレストランに雇われているとします。

レストランに雇われている自分にとって、

食事をしに来るお客様は自分のお客様でしょうか?

その答えは前述の自分のアイデンティティによって変わります。

前者の会社員としての自分であれば、

レストランの顧客=自分の顧客になります。

しかし経営者としての自分であれば、自分の顧客=レストランの社長です。

私はこのように考えます。

「自分自身を経営者として考えたとき、

自分の商品は【自分自身の労働力】である。

そしてそれを買ってくれているのはレストランの社長である」

よく陰で上司の悪口を言いながら

働く人の話を聞きますが、

そんなことしてたらうまくいかなくて当然ですよね。

なぜなら、自分の顧客の悪口を言いながら仕事をしているのですから。

お金以外の報酬

親方を顧客としてみなして仕事をするように心がけ始めたアルダ。

しかし口ベタな親方は自分の思いをあまり口にしません。

アルダは考えます。

顧客(親方)が自分に求めることは何だろう?と。

アルダは親方と徹底的にコミュニケーションを

とることでその問題を解決します。

アルダは気づきます。

「すべての顧客が自分の要望を上手に表現できるわけではない。

こちらから上手に聞き出してあげる必要がある」と。

そして、親方からの信頼を得たアルダは

仕事に対してこの上ない喜びを感じるようになります。

この「信頼」と「権限」も仕事の報酬なのだと気づいた。

信頼を得ると自由にできる範囲が広がる。すると、やりがいを感じる。

そしてやりがいを感じると頑張れる。頑張るとより信頼される。

良いことしかない

まとめ

仕事は楽しいですか?

その問いに胸を張って「YES」と答えられない人は一度ぜひ読んでみていただきたい本です。

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